どんな現場でも良い音を出すためには部屋にあったチューニングが必要です。
ドーム、アリーナ、大ホール、ライブハウス、バー…etc、様々な場所で演奏する機会があると思います。
このようなあらゆる現場で良い音を作るのはPAさんの仕事とも言えますが、ドラム側でも出来る限りの良い音を作らなければならない。
「元音が良くなければどんなに腕の良いPAさんでも良いサウンドは作れないのだ」
最近のドラムセットはサスティーン(持続音)が長いものが多い。
タムのブラケット(ホルダーを通す金具)の改良など、響くポイントを意識している。
それは、楽器を最大限に鳴らして、叩き手自身が耳の高さで聴いて心地よい音を目指した、企業さんたちの努力の結果と言える。
小さい小屋ならそれが一番で、生音こそが命となる。
しかし、大きいホールなど(特にオーケストラが良くやるホールなど)では、バスドラムの残響が30秒を越えることもあるのだ。
その場合は出来るだけサスティーンを短くしたいこともある。
ドラムは会場に合わせたチューニングとミュートが必須なのだ!
よくフロアタムのローが回ってハウることがあるのだが、音が止まらない時はミュートするよりも、そのピッチを回避するチューニングの方が必要です!
神保彰さんのドラムテックの枝川さんに教えてもらったフロアの響きを抑えるテクニックの一つに、フロアの脚を反対に刺すってのがあります。
フロアの脚の下の方って曲がってません?あれはフロアがよく響くように曲げて作られているんですが、そのうちの一本を反対にして真っ直ぐにする。
時間がある時はもちろんチューニングするのが一番なんですが、時間のない時はぜひ試してみてください!(これはここだけの秘密ですw)
P.S
心のチューニングも忘れずにw