ジュディマリと言えば僕ら世代の人間からするともう神様に近い存在のバンド、「神バンド」なわけですよ。
そのドラマーさんに直に会えるというだけでもう緊張しまくり、テンションMAXで心がわけわからんことになっていましたw
しかし実際にお会いしてみるとオーラはあるものの、とてもあったかくて、優しくて、良いドラマーの持っている特別な雰囲気ってあるんですが、まさにそれがにじみ出ておりました。
ドラマーって不思議なもんで、ツアーに出ると打ち上げとかあるんですが、はじめのうちは情報交換で楽器関係せず色々な人と喋るんですが、最終いつもドラマーだけで集まるという不思議な習性があるんですよね。
ドラマーっていうだけで仲良くできるというw
なんか話がそれましたが、ドラマーが集まっているだけあって、クリニックなのに自然と和気あいあいとしたあったかい、楽しい空間がそこにありました。
そこでの五十嵐公太さんのクリニックから、現役バリバリのプロドラマーさんのお言葉をせっかくですので自分の意見も交えて共有させていただきたいと思います。
グッドドラマーに必要な四つのコト
1. ビートが気持ちいい
2. 音がいい
3. カッコいい
4. 気配り
これを聞いたときに自分は間違ってなかったなと確信しましたねw
という自画自賛は置いときまして…( ̄▽ ̄;)
まずは一つ目、
「ビートが気持ちいい」
これはどういうことかというと、人間て一定のリズムを聴き続けると自然と体が動いちゃうんですよね。
もともと歩くスピードだったり、ボールをついたり、縄跳びしたりする時に、何も考えていないと自然と一定のテンポで動いちゃうんですよね。
心臓だって一定のテンポだし、それがくるうと不整脈で死にます。
まずは一定のテンポを出すこと。
これが重要です。
人間なんで何も使わないとリズムってよれちゃうし、テンションによってもテンポの感じ方は変わってしまうのでクリックを使いましょう。
特に歌モノの場合は歌を唄いやすい気持ちのいいテンポって絶対にあるんですよね。
それを確実にキープすること。
五十嵐公太さんからKinKi Kidsのドームツアーのお話も出たんですが、現在の現場ではクリックを聞きながら仕事をするのが90%を占めると言われておりました。
それに合わせて照明やゴンドラなどの機械操作も行われているとのこと。
これはなるほどですね。
なのでクリックに合わせて演奏出来る。これは出来るようになった方が僕も良いと思います。
ジャンルによっては必要ない方もおられると思いますが、「出来るけどやらない」と「出来ない」には大きな差があると思います。
個人的に僕は「出来るけどやらない」の方がカッコいいと思っていますので、そちらをおススメします。
そして二つ目、
「音がいい」
これは僕もレッスンでずっと言っているのですが、音がいいともう多少ミスったり、テクニックがなくても勝ちですw
だって聞いてて気持ちいいもの!!!
ただいい音を出すためにはその為のテクニックというか、コツが必要なのでそれに関しては詳しい人に聞くか、レッスンの受講をお願いしますw
ヒントは「脱力」です。
また音にも色々あって、これも五十嵐公太さんがGACKTさんのレコーディングをしたときのお話なんですが、
一回目に録音した時に自分では完璧と思われたそうなんですが、GACKTさんからダメ出しが出たみたいでその中身が、
「綺麗すぎる」
といったような内容だったそうです。
なんで二回目はがむしゃらに叩くと、あの低くイカした声で、
「オッケー!」
(笑)
JUDY AND MARYのレコーディングでもTAKUYAさんに、
「全部右手だけで叩いて。」
と言われたことがあるそうです。
なぜかというと、曲のイメージが女の子が一生懸命ドラムを叩いている雰囲気なんでそうしてとw
こんなエピソードからもわかるように、綺麗だからオッケーとか、リズムが安定しまくっているからオッケーという世界ではなく、表現を音でどれだけ出来るか?が勝負の世界なんですよね。
一番重要なのは表現力。
音をイメージして、それを忠実に再現できる技倆を持つこと。
音がいいっていうのはそういうことではないでしょうか?
ほんで三つ目、
「カッコいい」
そろそろ文章を打つのもしんどくなってきましたので雑になってますがw
これに関しては、男前が勝ちですw
なんで僕のように男前でない人間…(自分で言ってて凹むわぁ…)、
でも出来る方法。
それはドラムセットをカッコよく魅せる!!!
これ重要!!!アンダーライン!!!
上の写真が五十嵐公太さんのドラムセットなんですが、とにかく綺麗でカッコいい!!!
僕もほとんど叩かないのにわざわざチャイナシンバルをセットしたりしますw
まずは機材で武装!布の服ではゾーマには勝てないんです!(わからない方はすいません、ドラクエの話です)
機材を揃えなくても、椅子の高さだったり、スネアの高さやハイハットの高さだったり、シンバルの置き方だったり、色々工夫できるところがあるので、自分の一番かっこいいと思える(そしていい音出せる)セッティングを探しましょう。
ちなみに河村”カースケ”智康さんはタムにジョン・レノンの写真を貼っているらしいw
そういった心のケアもセッティングに入れるといいかもですね。
ステージに立つときは衣装も気にすると良いですよ~!
これは人にもよるんだけど、叩き方も魅せる要素の一つなんで、好みにもよりますがやりたい人は頑張りましょう。ちなみに要望があればスティック回しのやり方も僕はコーチしてますw
そして最後四つ目、
「気配り」
これはボーカルさんとギターさんには必要なし(笑)
ベーシストとドラマーは苦労します…。
これはバンドを組んで経験してみてください。
相談にはいつでも乗ります。
これでもドラム歴20年以上、バンド歴も20年以上ありますので(笑)
現場にいい雰囲気を作ることが出来る、これは確かにグッドドラマーの条件だと思います。
この人だったら任せても大丈夫っていう安心感を与えたり、自由にはっちゃけて演奏しても大丈夫だよっていう舞台の土台を作るのがドラムの役割です。
それには五十嵐公太さん曰く、「不安にならないこと」。
不安になるとどうしても周りにその空気が移っちゃうので、不安要素は全部取り除く。
そのためにはやっぱり練習は必要ですよね。たまに練習しなくても自信ある人もいるけどw
あとは「楽曲に対する気配り」。
表現者は自分が自分がってなりがちだけど、一番大事なのは楽曲で、それを聴いてくれているリスナーです。
これは経験値や、理論の勉強も時には必要。
センスも必要だし、好みもあるし難しいですけどね。
ドラマーの年齢層が比較的高いのはそのへんもあるのかな?w
最近になってよく、
「よこっち(僕のあだ名)やから大丈夫でしょ!」
って言われる機会が増えました。
これは素直に嬉しい!
僕自身も、もっと練習して、もっと上手くなって、もっとみんなに安心感を与えられるドラマーを目指して日々活動しています。
みなさんも一緒にグッドドラマーを目指して音楽をもっともっと楽しみましょう(^O^)/
最後に五十嵐公太さんとツーショットの写真、使用済みタムにサインと使用済みスティック頂きました。
幸せだ━━━━!!